足立成和信用金庫の現況2013
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ごあいさつごあいさつ 平成24年の日本経済は、相変わらずデフレ経済が続いているなか、消費税引き上げ法案の可決や政局の混迷に伴う先行き不安感の増大、欧州債務問題の長期化や日中・日韓関係の悪化等、日本経済を取り巻く不安材料は依然として多く、景気を下押しするリスクに大きく影響を受ける環境となりました。 このような経済環境にあって、本年に入り日本銀行新総裁の誕生や「アベノミクス」における大胆な金融緩和・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略等の経済政策によるデフレ脱却への期待が高まってはいるものの、当金庫の営業エリアにおける景況動向は依然低迷した状況であり、しばらくは厳しい経済環境が続くものと予測されます。 こうした中で、当金庫の平成25年3月末の預金残高は4,399億円で前期比69億円の増加となり、期末残高の科目別内訳では流動性預金が前期比67億円の増加、定期性預金は前期比0.8億円の増加となりました。 流動性預金は普通預金が前期比62億円の増加、定期性預金は定期預金が前期比13億円の減少となりましたが、定期積金は事業所先を中心に積極的に推進した効果により前期比14億円の増加となりました。 貸出金の期末残高は1,886億円で前期比21億円の減少となり、期末残高の科目別内訳では、割引手形が前期比7億円の減少、手形貸付が前期比13億円の減少、証書貸付が前期比0.5億円の減少、当座貸越が前期比0.7億円の減少とすべての科目において減少となりました。 事業性本業融資を中心に積極的に推進したものの、長引く景気低迷のあおりを受け企業の資金ニーズが減少したことから法人向け貸出金は前期比59億円の減少となりましたが、収益物件への貸出が順調に推移し、個人事業主への貸出金は32億円の増加となりました。また、六町ローンプラザの新設による各種個人向け本業融資商品の推進効果もあり、貸出金全体の底上げには至らなかったものの、住宅関連資金を含む個人先への貸出金が5億円増加いたしました。 一方、損益面では業務純益17億83百万円を計上し、厳しい経済環境が続くなか、当期純利益7億55百万円を計上いたしました。当金庫にとりましては平成24年度も厳しい経営環境でございましたが、金融機関の安全性・健全性の指標である自己資本比率は、国内基準4.00%を大きく上回る10.57%となりました。 以上の通り平成24年度の業績もほぼ順調に推移いたしました。これもひとえに、会員ならびに地域の皆さまの温かいご支援ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。今後もさらなる自己資本の充実を図り、経営の健全性を高め地域経済の発展に努めてまいります。 はじめに 皆さまには、平素より足立成和信用金庫をお引き立ていただき誠にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。 平成24年度は、新中期経営計画『Adachiseiwa Progress 90th』を策定し、「地域密着型金融の推進」・「信用金庫としての独自性の発揮」・「確固たる経営基盤の確立」を重点施策として、当金庫創立90周年に向けた5ヶ年の新中期経営計画の初年度がスタートいたしました。 中小企業への積極的な資金供給や経営改善支援、各種商品の見直し、ローンプラザ新設による個人向けローンの推進、女性職員の営業戦力化等を通じて、収益力の強化に努めてまいりました。また、お客さま満足の充実と地域社会との絆の強化を目指して、店舗の建替えによる利便性の向上や、お客さま目線に立った業務の改革、研修制度の体系化による人財(材)の育成と職員の意識改革等の各種施策を実施してまいりました。 ディスクロージャー誌「足立成和信用金庫の現況2013」は、平成24年度の経営方針や各種の施策、活動状況、業績内容をご報告し、地域の皆さまに当金庫へのご理解を一層深めていただくとともに、さらなる信頼をいただくため、わかりやすく説明することを心がけて作成いたしました。 是非ご高覧いただければ幸いでございます。理事長 平成24年度の業績報告ADACHISEIWA SHINKIN BANK REPORT 20131

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