足立成和信用金庫の現況2014
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ごあいさつごあいさつ 平成25年度の日本経済は、デフレからの脱却と経済の再生を目指す「アベノミクス」の推進により、大手企業を中心に業況の改善が強まり、次第に景気の回復基調が強まってまいりました。加えて、6月には日本が誇る富士山が世界遺産に登録され、また、9月には2020年の東京オリンピック開催が決まるなど日本に明るさが戻りつつあるように感じられます。 しかしながら、地域経済は少子高齢化や空洞化といった構造的な課題を抱え、さらに円安に伴う原材料高騰等のマイナス要因もあり、安定した経済環境になるには時間を要する面が見られております。 このような経済状況の中、当金庫の平成26年3月末の預金残高は、4,529億円で前期比130億円の増加となり、期末残高の科目別内訳では流動性預金が前期比33億円の増加、定期性預金は前期比97億円の増加となりました。流動性預金は普通預金が前期比46億円の増加、定期性預金は定期預金が82億円の増加となりました。定期積金も前年度同様に事業所先を積極的に推進した効果により、前期比15億円の増加となりました。 貸出金の期末残高は、1,929億円で前期比42億円の増加となり、期末残高の科目別内訳では、割引手形が前期比2億円、当座貸越が1億円と減少いたしましたが、手形貸付が11億円、証書貸付が35億円と増加しております。 貸出推進にあたっては本部役員と営業店の協力体制強化を図り、事業性融資を中心に積極的に推進するとともに、住宅関連資金を含む各種本業融資商品の推進効果による個人向け貸出金が増加、さらに収益物件への貸出も順調に推移したことが貸出金全体の底上げに繋がったものです。 一方、損益面では業務利益17億35百万円を計上し、当期純利益は前期比6億59百万円増益の14億15百万円を確保することができました。また、金融機関の健全性の指標である自己資本比率は10.62%となり、国内基準の4%を大きく上回る結果となりました。 以上の通り、厳しい経済環境が続く中、平成25年度の業績もほぼ順調に推移いたしました。これもひとえに会員ならびに地域の皆さまの温かいご支援ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。今後もさらなる自己資本の充実を図り、経営の健全性を高め地域経済の発展に努めてまいります。 皆さまには、平素より足立成和信用金庫をお引き立ていただき誠にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。 平成25年度は、中期経営計画に掲げた『創立90周年までに確固たる経営基盤を築き、皆さまに愛され信頼される「地域ナンバーワン金融機関」を目指す』という経営目標に向かい、お取引先への積極的な資金供給や経営改善支援、各種商品の見直し、個人向けローンの推進などを通じて、収益力の強化に努めるとともに、顧客満足(CS)向上の推進、お客さま目線に立った業務改革、老朽店舗の建て替えによる利便性の向上、研修制度の充実による人財(材)の育成と職員の意識改革等の各種施策を実施してまいりました。 ディスクロージャー誌「足立成和信用金庫の現況2014」は、平成25年度の経営方針や各種の施策、活動状況、業績内容をご報告し、さらなる信頼をいただくためわかりやすく説明することを心がけて作成いたしました。 ご高覧いただければ幸いでございます。理事長平成25年度の業績報告はじめにADACHISEIWA SHINKIN BANK REPORT 20141
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