足立成和信用金庫の現況2014
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ADACHISEIWA SHINKIN BANK REPORT 201425て処理しております。これにより受け入れた商業手形は、売却又は(再)担保という方法で自由に処分できる権利を有しておりますが、その額面金額は4,434百万円であります。27. 担保に供している資産は次のとおりであります。 担保に供している資産  有価証券302百万円  預け金200百万円 担保資産に対応する債務  預 金957百万円  借用金70百万円  上記のほか、為替決済等の取引の担保として、預け金5,150百万円を差し入れております。28. 出資1口当たりの純資産額500円45銭29. 金融商品の状況に関する事項(1)金融商品に対する取組方針  当金庫は、預金業務、融資業務及び市場運用業務などの金融業務を行っております。  このため、金利変動による不利な影響が生じないように、資産及び負債の総合的管理(ALM)をしております。(2)金融商品の内容及びそのリスク  当金庫が保有する金融資産は、主として事業地区内のお客様に対する貸出金です。  また、有価証券は、主に債券であり、純投資目的及び事業推進目的で保有しております。  これらは、それぞれ発行体の信用リスク及び金利の変動リスク、市場価格の変動リスクに晒されております。  一方、金融負債は主としてお客様からの預金であり、流動性リスクに晒されております。(3)金融商品に係るリスク管理体制  ①信用リスクの管理    当金庫は、貸出業務規定及び信用リスクに関する管理諸規定に従い、貸出金について、個別案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、保証や担保の設定、問題債権への対応など与信管理に関する体制を整備し運営しております。    これらの与信管理は、各営業店のほか融資部審査グループにより行われ、また、定期的に経営陣による常勤役員会及び理事会を開催し、審議・報告を行っております。    さらに、与信管理の状況については、融資部債権管理グループがチェックしております。    有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクに関しては、資金運用部資金運用グループにおいて、信用情報や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。  ②市場リスクの管理   (ⅰ)金利リスクの管理    当金庫は、ALMによって金利の変動リスクを管理しております。    ALMに関する諸規程及び要領において、リスク管理方法や手続等の詳細を明記しており、ALM経営会議等において決定されたALMに関する方針に基づき、常勤役員会において実施状況の把握・確認、今後の対応等の協議を行っております。    日常的には総合企画部総合企画グループにおいて金融資産及び負債の金利や期間を総合的に把握し、ギャップ分析や金利感応度分析等によりモニタリングを行い、月次ベースで常勤役員会に報告しております。   (ⅱ)為替リスクの管理    当金庫は、為替の変動リスクに関して、個別の案件ごとに管理しております。   (ⅲ)価格変動リスクの管理    有価証券を含む市場運用商品の保有については、リスク管理委員会の方針に基づき、常勤役員会の監督の下、資金運用規程に従い行われております。    このうち、資金運用部資金運用グループでは、市場運用商品の購入を行っており、事前審査、投資限度額の設定のほか、継続的なモニタリングを通じて、価格変動リスクの軽減を図っております。    資金運用部資金運用グループで保有している株式は、事業推進目的で保有しているものであり、取引先の市場環境や財務状況などをモニタリングしております。    これらの情報は資金運用部資金運用グループを通じ、常勤役員会において定期的に報告されております。   (ⅳ)市場リスクに係る定量的情報    当金庫において、主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「預け金」、「有価証券」のうち債券、「貸出金」、「預金積金」であります。    当金庫では、これらの金融資産及び金融負債について、保有期間1年、過去5年の観測期間で計測される99パーセンタイル値を用いた経済価値の変動額を市場リスク量とし、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しております。    当該変動額の算定にあたっては、対象の金融資産及び金融負債を固定金利群と変動金利群に分けて、それぞれ金利期日に応じて適切な期間に残高を分解し、期間ごとの金利変動幅を用いております。なお、金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定した場合の99パーセンタイル値を用いた経済価値は、3,358百万円減少するものと把握しております。    当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数との相関を考慮しておりません。また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可能性があります。  ③資金調達に係る流動性リスクの管理    当金庫は、ALMを通して、適時に資金管理を行うほか、資金調達手段の多様化、市場環境を考慮した長短の調達バランスの調整などによって、流動性リスクを管理しております。(4)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明  金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれております。当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なることもあります。30. 金融商品の時価等に関する事項  平成26年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりであります。  なお、時価を把握することが極めて困難と認められる非上場株式等は、次表には含めておりません。  また、重要性の乏しい科目については記載を省略しております。 (単位:百万円)貸借対照表計上額時 価差 額(1)預け金41,80541,766△39(2)有価証券  満期保有目的の債券−−−  その他有価証券221,746221,746−小計221,746221,746−(3)貸出金192,927192,572△355  貸倒引当金(*)△1,085−−小計191,842192,572730金融資産計455,393456,084691(1)預金積金452,938454,0021,063金融負債計452,938454,0021,063(*)貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。(注1)金融商品の時価等の算定方法金融資産(1)預け金  満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。満期のある預け金については、残存期間に基づく区分ごとに、新規に預け金を行った場合に想定される適用金利で割り引いた現在価値を算定しております。(2)有価証券  債券は取引所の価格又は取引金融機関から提示された価格によっております。投資信託は、公表されている基準価格によっております。  なお、保有目的区分ごとの有価証券に関する注記事項については31.及び32.に記載しております。(3)貸出金  貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。固定金利によるものは、貸出金の種類及び内部格付、期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額を同様の新規貸出を行った場合に想定される利率で割り引いて時価を算定しております。なお、残存期データ・ファイル

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